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定期演奏会・本番、そして・・・ [日記]

地震以降、いろんな意味で感覚が研ぎ澄まされているような気がします。
スタンバイしているネタが次々現れてますが、
まずは、娘さんの中学校吹奏楽部の定期演奏会のご報告・本番編です。

DSC00383.JPG
(これは前日リハーサルの写真なので、みんなジャージ姿。
リハの都合?で、約1名私服がいますけど・・・)

3連休最終日は予報どおりの冷たい雨。8時にダンナさんの車で、娘さんが出発。
保護者の準備は10時からだけど、息子さんたちOBの集結は9時のため、
それにあわせようと思ったら、帰ってきたダンナさんが「OB、集まっているよ。」
「ほーれ、見ろっ!」と息子さん。早速玄関へ。見た目のよさよりも実用第一の彼は、
雨の日でも制服の上にレインスーツを着て自転車に乗っていく人ですが、
予報はもっと雨脚が強くなる・・・はずなので、再びダンナさん出動。
その間に急いで支度をして、ダンナさんと交代するように小学校へ。

小学校の体育館は、すでに大賑わい。
OBにとって、夏の合宿と定期演奏会は「同窓会」のごとく集まるのが暗黙のお約束。
特に定期演奏会は、幅広い年代のOBが顔をそろえます。
制服組は高校生、黒スーツ・私服は大学生以上です。
裏方の主力は、やはり高校生、特に直近の高1組(今年は息子さんたちの代)は、
確実にお仕事ありです・・・それにしても、例年以上の集まり方です。

ダンナさんは公式カメラ班です。編集技術を買われて、去年から担当です。
息子さんも、それに合わせて?内勤を勝ち取った模様。
わたしは・・・駐車場係。本来なら中学校の校庭だけですんでいたのですが、
場所が変わったので、駐車場も数箇所に分散。
車の誘導、区分け、出入り・・・ほぼ決めなおしで、早速ポンチョを着て雨の中。
・・・ところが風も出てきて、間に合わせの100均ポンチョは役に立たないまま。
急遽家に帰らせてもらってお着替えを。ついでに着替えも1セットと
靴箱に眠っていた東京ディズニーランド土産のポンチョを持ち出してきましたよ。
(雨降り対策に買ったけど、結局使わずお持ち帰りしたもの。
かさもそうなんですが、値段の割には造りがよくて、重宝するんですよ。)

例年、開場前には行列が出来るほどなのに、横殴りの雨の中、出足はいまひとつ。
開場1時間前から小学校の正門の前に立ってたんですが、
通りの向かいの駐車場でスタンバイのOBくんたちもつらそう。
(息子さんの同期の男子達です。)
それでも、中学校のほうからカサをさして歩いてくる、ジャージの一団。
練習を終えてまっすぐ来てくれた子達。うれしいよー!
2月のジョイントコンサートでお世話になった高校生の子達は路線バスで。
小学生の子もちらほら。別の駐車場にも車が入りだしたようで、
あれよあれよとカサの列。ありがたいことです。
今度のポンチョは、足首近くまでカバーなので、身体はぬれなかったけど、
フードがすぐ風で背中へ飛んでしまうので、頭はずぶぬれ。
でも、なんかうれしくて、風邪を引くだのどうだのっていうのは関係なくなってましたね。
他の駐車場係のお母さんたちや、先生方にはかなり驚かれたみたいですが。

控え室でポンチョを脱いで、体育館へいくと、今年も立ち見が出る大盛況。
開場も少し早くしたようですが、例年と変わらぬ入りに感激です。
急いでバックステージから、2階のギャラリーへ駆け上がり、ダンナさんと合流。
今回は、顧問のM先生のスピーチからスタート。
会場変更のいきさつ、それに、義援金の趣旨説明とお願いです。
そのあとに、3年部長からも挨拶があり、ようやく開演となりました。

定期演奏会は3部構成です。第1部は「真面目」な吹奏楽ナンバー。
中でも、ハイライトになるのは、バルトーク「舞踏組曲」と酒井格「たなばた」
「舞踏組曲」は夏のコンクールでAチーム自由曲として演奏してきた曲で、
(ちなみに課題曲は「オーディナリー・マーチ」)
東関東大会4位(金賞・ただし普門館進出は3位までなので行けませんでした。)
までいった曲です。この日が最後の演奏になりました。
一方、「たなばた」は1・2年新体制バンドのレパートリー。
年明けから、新バンドで出場する音楽祭・ジョイントコンサートで必ず演奏してきました。
これも、この日が最後。会心の出来で演奏できました。よかったね。
最後は樽屋雅徳「マードックからの最後の手紙」タイタニック号の船員の話がテーマの曲。
全部員での演奏は何度か経験済みですが、ほとんどが、文化祭や依頼演奏。
本格的な曲を演奏できる機会は、ほとんどこれが最初で最後?です。

第2部は、パートアンサンブルです。
他のパートが順調に仕上がっていく中、娘さんたちトロンボーン組は曲が二転三転!
結局「大きな栗の木の下で」に落ち着きました。
ぎりぎりまで、パート指導の先生付きっきりで、何とか本番にこぎつけました。
(2部からは、衣装も各パートごとの私服となるので、衣装決定も本番前日!
娘さんと2人、あわてて「しまむら」に駆け込みましたよー)
しめは合唱です。吹奏楽部ですが、合唱もやります。合唱講師のF先生の指揮で、
「エーデルワイス」(中学生ですので、英語詞です。もちろん)
「ハレルヤ!」(今年もやります。ゴスペル系!)の2曲でした。

第3部は「お祭りモード」の時間。
今年は「スーパーマリオブラザース」「アニメヒロインメドレー」「AKB48メドレー」
「サザンオールスターズメドレー」というラインナップ。
部員の歌あり、ダンスあり、小ネタありのサービスタイムで盛り上がりました。
そのあとは、この日を最後に「卒業」になる3年生のためのセレモニー。
M先生により、一人ずつステージ前へ呼び出され、花束贈呈で感動の嵐。
そして、定期演奏会で必ず演奏する2曲。
「春なのに」。これは、毎年卒業式の最後に式場を出る卒業生のため演奏する曲。
今年は、中学校で卒業式をしなかったので、本番では演奏されない、
「幻の曲」になってしまったんですね。ようやく演奏できました。
そして、どんなときもこれでしめる「風になりたい」。アンコールの替わりでもあります。

計画停電の心配もなく、演奏を中断するほどの余震もなく(余震は1回あったけど)
定期演奏会はこうして終了・・・でも余韻に浸る暇はなし。
お客様のお見送りもそこそこに、撤収作業です。
持ち込んだ機材をピストン輸送で、中学校に運び込み、
同時に小学校から借りたものの返却と、体育館の清掃作業。
落ち着いたところで、M先生のお話。早々に出た言葉は「ありがとう!東京電力」。
3日間、照明も最小限に抑えて、とにかく日のあるうちの作業でしたけど、
計画停電しだいでは、本番もだいぶ影響を受けるところでしたしね。
原発ですっかり「悪者」状態の東電も、この日、あの場所だけでは「神様」でした。
家に帰ってお弁当食べて、早々リビングでぶっ倒れたじょわでしたが、
運よく風邪は引きませんでしたよ。
それから、マンガ本の売却金は、休憩時間にちゃんと募金箱に入れてきましたよ。

最後に「その後」のお話を・・・。
3年生は24日に改めて「引退式」を行って、これで部を離れました。
それから数日後、吹奏楽部を「大激震」が襲うことになろうとは。
10年間吹奏楽部の指導をしてきたM先生の「異動」が決まったのです。
先生の異動の話は、ここ数年、年度末になると噂に上っては消えてきました。
ただ、3年生の担任となった今年度、保護者の間でも「いよいよか」・・・と、
覚悟をしなければいけないところまで来ていました。
子供たちの中学校でも、10年在職した先生はまれだそうです。
教員の「宿命」である異動を10年乗り越えた先生と吹奏楽部は、
本当に運がよかったかもしれないです。
でも、その10年間、先生の「カリスマ」とその広い人脈によって、
部が、東関東大会まで行くだけの力をつけてきていたこともまた事実です。
「不可抗力」ではあるのですが、部に大きな傷跡を残すことになるのは確実です。
それがどれほどのものなのか、まだ見えません。少しづつわかってくるでしょう。
「ジュニアコンクール組」だった娘さんたちは、次の夏に向けて夢見ていたことが、
何一つかなわない可能性だってあります。
先輩たちが立ったあの舞台に立つことが出来ないかもしれない・・・。
3人いた顧問の先生は、「講師」だった先生も異動するため1人になりました。
娘さんは、「新しい顧問の先生はくるみたい」と聞かされているようですが、
先生が替われば指導法も変わる。うまくやっていけるかもわかりません。
とにかく、娘さんの仲間たちが一人も部をやめることのないよう、
支えていくことしか出来ません。

M先生の10年間に、心からの感謝を。
そして、嵐の中の「出発」になる彼女たちが、何とか希望を見出せますように・・・。

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コメント 9

リンさん

おつかれさまでした。
雨の中の駐車場係、大変でしたね。
3部構成の演奏会。
3部では、いろんな曲をやるんですね。楽しそう。
無事に終わってよかったですね。
いろんなものが中止になっている今、やり遂げられてよかったですね。
by リンさん (2011-04-05 17:21) 

じょわがめ

♪リンさん♪
ありがとうございます。
Jポップのスコアも、実は結構出ているんですよ。最近の「旬」はやはりAKB48。
どこの吹奏楽部も、地域のお祭りやイベントで演奏することが多いので、
こういうレパートリーも必要なんです。
娘いわく「サザンメドレーは結構難しかった」そうですよ。
毎年中学校の文化祭では、「演歌メドレー」を演奏します。もちろん、先生方の熱唱つき!
夏の吹奏楽コンクール千葉県代表校の生演奏ですからねー。
かなりゴージャスなカラオケです(^^)

写真上段右上の私服の彼が、今回の卒業生の一人にして、
トロンボーンのパートリーダーくん。
その横にいるのが、うちの娘です。


by じょわがめ (2011-04-05 18:28) 

ハーボット好き

雨の中の駐車場誘導ご苦労様でした
風邪引かなくてよかったですね
色々学校って大変な所ですね
良い先生が居なくなってこれから大変そうですが、
良い方へ向かうように願っていけば良い方向へ向かうかもです
by ハーボット好き (2011-04-05 23:27) 

へらんこりぃ

吹奏楽とか、ブラスバンドとかの演奏って本当に感動します^^
音楽にチームワークの良さがにじみ出て、心にしみますーー!
by へらんこりぃ (2011-04-06 20:18) 

じょわがめ

♪ハーボット好きさん♪
ありがとうございます。
うち、新聞を取っていないんですけど、異動の一覧が出る日の朝刊は、
コンビニに買いに行ってます。

新年度から吹奏楽部の顧問になる先生は、
前顧問と一昨年まで「タッグ」を組んでいた先生(この方もかなりすごい人)と、
同じ社会人バンドに所属する方で、前顧問様ともお知り合い。
ということで、「軸はぶれない」と思います。ちょっと安心。
小学校から、初めて中学校に赴任・・・ということで、人当たりもよさそうな人らしいです。

前顧問様の新しい赴任先は、
息子の高校から自転車で10分ほどの近さ。
弱小吹奏楽部の改革(もちろん同期の仲間とね)をもくろんでいる彼には、
追い風が吹きそうな予感・・・皮肉なことなんですが。
うまくいくかは、彼らしだいです。
by じょわがめ (2011-04-07 15:51) 

じょわがめ

♪へらんこりぃさん♪
ありがとうございます。
娘たちのバンドは、これから夏を目指して本格始動です。
心を合わせて、一体となることが求められる吹奏楽ですから、これからが勝負です。
一方で、新たに吹奏楽部の門をたたく1年生達に、基礎を教えることも。
小学校に吹奏楽部があって、そこからキャリアが積める・・・という地域もありますが、
うちの地元の小学校には、ほとんど吹奏楽部がありません。
1年生は、まず音を出し、スケール(音階)を覚えていくところからのスタート。
もちろん前年度から残留の、副顧問の先生の指導もありますが、
2,3年生が総出で指導するのも、先輩の大事なお役目。
しばらくは大忙しです。
by じょわがめ (2011-04-07 16:14) 

ユーフォ

中学で10年在職というのは異例でしょうね!
私の教職生活最後の離任式の時は生徒の前で
何も言わず楽器を吹きました~
by ユーフォ (2011-04-13 17:26) 

じょわがめ

ご報告です。
定期演奏会で募った義援金は、5万5717円になりました。
3月30日に、旧顧問M先生と2年生(当時)の部長・副部長の子達で、
市役所に届けにいきました。
(届けに行った模様を、地域の新聞に取り上げてもらい、
先日、娘が持ってきました。)
by じょわがめ (2011-04-16 12:01) 

じょわがめ

♪ユーフォさん♪
そうなんですよ。何せ、息子が中学に入学したその年度末の頃から、
「そろそろ危ないのよ・・・」と言われつつ、踏ん張ってましたから。
その辺のいきさつを、娘はわたしにくっついて見てきてますから、
先生の異動が決まっても、彼女は冷静に受け取ってましたね。
・・・あせっていたのは親たちばかり(笑)

今現在、娘たちは夏のコンクールの課題曲の練習をしています。
新顧問のY先生は、(今年も)A部門での出場を目指す・・・方針のようです。
若干の人数不足が気になるところです。
黄金週間明けの部活保護者会で、はっきりするでしょう。

ユーフォさん、元教員さんでいらしたんですね。
離任式で楽器演奏・・・かっこええーっ!
当時の生徒さんたちはみんな覚えてくれてますね。

by じょわがめ (2011-04-16 12:21) 

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