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わたしが、今、元気になれる歌。 [音楽]

東日本の大地震からもうすぐ1ヶ月。
このごろは、計画停電も無く、生活もほとんど元通りになってきました。
でも、どこかずれてしまったような感覚、ぴりぴりした感覚は相変わらず残っています。
今回の記事は、地震が起こった頃に出そうと考えていたものです。
地震のあと、わたし自身の中で「特別」の意味を持った、そのことについて・・・。

「藤澤ノリマサ」さんをご存知ですか?
2008年にデビューしてから、クラシックの曲にオリジナルのメロディと歌詞、
そして、ポップスのアレンジを施した「ポップオペラ」といわれる音楽を発表している、
アーチストです。
2011年4月現在、シングル9枚・アルバム3枚を出しており、
そのいくつかは、テレビ・映画のテーマ曲やCM曲に使われていますが、
2010年、映画「オーシャンズ」日本公開の際に、主題歌「Sailing my life」を
平原綾香さんとのデュエットで発表したことで、名前を知った方も多いと思います。

彼のヴォーカルスタイルの最大の特徴は、
ポップス歌手の歌い方と、オペラ歌手の歌い方を、スイッチが入れ替わるがごとく、
自在に使い分けるということに尽きると思います。
それぞれ声楽家と歌の先生という両親、そして、自らも音楽大学声楽科出身であること。
こうした「背景」があってこそ、独特の「ポップオペラ」が実現できるのでしょう。

出会いはデビューの頃にさかのぼります。
「ダッタン人の踊り」という、すごい曲があるらしい・・・
「ダッタン人の踊り」といえば、オペラ「イーゴリ公」の有名な曲。
日本じゃ、CMソングに流れたりして、クラシックコンピレーションCDの「常連」。それが・・・?
アップテンポのそれらしい曲をラジオから耳にするけど、なぜかタイミングが悪く、
部分的な「パーツ」しかわからない。「パーツ」なので、すぐ忘れる・・・(笑)
これを延々くり返すこと数か月。この時点で歌い手の名前は?のまま。
ある時、久しぶりに東京に行くことになり、約束より少し早めにダンナさん、娘さんと
東京駅へ着いたので、「丸ビルでも見に行ってみよう」ということに。
で、たまたま見かけたフリーライブ・・・あれ?この曲って「ダッタン人の踊り」?だよね。
そこに歩いてきたガードマンさんに「あの人、だれですか?」と聞くと、
「藤澤ノリマサですよ」・・・やっと全部つながったよー。
で、ファーストアルバムの発売を待って、やっと全曲聴くことが出来ました。とさ・・・。

今年の2月初めに、サードアルバムが出たので、当然ご購入。それがこちら。
DSC00580.JPG
「希望の歌~La speranza~」
(これは、DVD付き限定盤です。通常盤には「Sailing my life」がボーナストラックで
収録されているので、今にして思えば、そっちでもよかったかなー)
このアルバムが「ツボ」にはまってしまったので、ディスコグラフィを調べてみたら、
いくつかアルバム未収録曲があることがわかり、数枚のシングルを取り寄せることに。
この申し込みをしたのが、奇しくも3月11日の午前中でした。

他にも「ヘビーローテーション」状態で聞いていたCDがいくつかありました。
しかし、地震報道一色のテレビを見続け、計画停電だ、ガソリン不足だ・・・といううちに、
ひとつ、またひとつとMP3プレーヤーのスキップボタンを押して、飛ばすことが増えました。
そんな中、最後まで残ったのが藤澤さんのアルバムでした。
過去2枚のアルバムと比べて、一段とポップ色が強く、「弾けた」印象が強かったのと、
ここに収録された、2つの曲があったからこそだと思います。

取り寄せたCDは10日ほど後に手にすることが出来ました。そのうちの1つがこれ。
DSC00578.JPG
「希望の歌~交響曲第九番~」
アルバムのタイトルチューンでもありますが、もともとは2010年10月発表のシングル。
その副題の通り、べートーヴェンの交響曲第九番第4楽章「歓喜の歌」が
モチーフになっています。
とにかく元気なんです!前向きなんです!・・・この曲。
ぐいぐい、がんがん、前へ進もうとするのを後押ししてくれる。
原発のこととか、まだ終わっていないこともたくさんあるんですけど、
東北が、日本が立ち直ろうと、徐々に前を向き出した今だから、この曲に意味がある。
そう思います。

もうひとつの曲はこちら。
DSC00579.JPG
「桜の歌」
アルバム2曲目にして、今年1月に出た最新のシングルです。
モチーフはチャイコフスキーのバレエ組曲「くるみ割り人形」。
その中の「花のワルツ」がサビのメロディーになっています。それと「行進曲」。
その名が示すとおり、卒業ソングです。
我が家は、今年「卒業」とは無縁でしたが、時期的なこととか、
何より、異例尽くしの卒業式や、中学校吹奏楽部の定期演奏会も影響したかも。
息子さんも娘さんも、進級とともにクラス替えがあり、
桜の花の下、たくさんの人たちが、大なり小なり新しいスタートラインにたっています。
そう考えたら、この曲だって立派な「後押しソング」です。

ぜひ一度、聴いてみてくださいね。
←とりあえず、ブログパーツを貼り付けました。
オフィシャルホームページから、動画を見ることが出来ます。

藤澤ノリマサ オフィシャルホームページ   http://www.fujisawanorimasa.net/
ドリーミュージック オフィシャルホームページ  http://www.dreamusic.co.jp/

さて、わたしもがっちり聴いて、がんばりましょう。


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コメント 6

keizza

藤澤ノリマサさん初めて聞きました。youtubeでPVを聞きました。 声に伸びがあってさわやかで力強いですね。 オペラ調の曲って好きです、思いつくのはクィーンのボヘミアンラプソディしか思いつきませんが(汗)
by keizza (2011-04-10 21:43) 

リンさん

知ってます!!
桜の歌、いいですよね。
ラジオで流れていて、娘と二人で「誰の歌?」って聞き入っちゃいました。
by リンさん (2011-04-11 20:23) 

へらんこりぃ

はじめて聴きました!!
ちょっとコブクロの人と声が似ている気がします~^^
力強くて爽やか!
元気もらえますね^^
by へらんこりぃ (2011-04-12 22:08) 

じょわがめ

♪keizzaさん♪
気に入っていただけてうれしいです。
「ボヘミアン・ラプソディー」・・・言われてみればなんとなく。
クイーンがロックからクラシックを取り入れていったのとは、真逆の発想かもしれません。
「希望の歌」は、モチーフにした「歓喜の歌」のイメージをうまく取り込んで、
とにかくストレートに「前向きに、元気に」という曲なので、
藤澤さんの「ポップオペラ入門編」にはぴったりだと思います。

by じょわがめ (2011-04-13 01:26) 

じょわがめ

♪リンさん♪
さすが、卒業生さんとそのお母さん!
「桜の歌」が、見事にアンテナにひっかかったようですね。
・・・そうなんですよ。こういうルックスのおにーさんが歌っていたんですよー。

あの大地震が無かったら、単純に「このアルバムおすすめっ!」という内容で、
絶対終わってましたね。
わたし自身、ここまで話が変わっていくなんて、全然思ってませんでした。
実は、先週ライブDVDが発売になっていて、しっかり入手済み。
でも、こう余震が続いてたら落ち着いて見れない・・・と、いまだに封開けてません。
いつになったら見られるんだろう・・・。
by じょわがめ (2011-04-13 02:04) 

じょわがめ

♪へらんこりぃさん♪
気に留めていただきありがとうございます。
これだけ超シンプルな歌詞で、こんなにも元気になれる。
もちろん藤澤さんの持つ「歌の力」もあるのですが、
あの「歓喜の歌」が、いかに日本人にとって「希望」を感じさせる歌であったか・・・。
たまには、クラシックも聞かないといけませんねー。

実家の母が病院に入院しているので、週1回は片道1時間車で往復してます。
当然車にCD完備となってまして、「希望の歌」を一人カラオケ状態で歌いながら、
運転しているんですけど、とにかく「プロ仕様」の発声なものだから、
彼の歌にあわせて歌うと、息が続かなくて酸欠になりかけます(笑)
事故にならないように気をつけながら歌いたいと思いまーす(^^)
by じょわがめ (2011-04-13 15:48) 

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