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驚愕と困惑と・・・ [子供]

・・・すべての始まりは、先週の木曜日午後。
自宅にかかってきた1本の電話からでした。
相手は、小学校の娘のクラスで、わたしと一緒にクラス役員を務めているお母さん。
「学級部の臨時部会を明日の午後開くそうです。お子さんはできる限りつれてこないように。」

その日の午前中、親子ドッジボール大会にストレス解消も兼ねて、一人参加したわたし。
(娘は水泳教室に出かけて、不参加)
その場でささやかれた噂・・・昨日交通事故があったようなんだけど。
昼に娘を迎えに行く頃には、「隣の小学校の2年生」「うちの学校の1年生」「意識不明」「亡くなった」・・・いろいろな情報が錯綜していました。
息子のときから、何の因果か今年でクラス役員も3年目。夏休みに臨時召集は異例のこと。
誰もが、この「事件」のこどだろう・・・と思っていました。その時までは。

翌日、2つの事件が駆け巡りました。
1つは「隣の小学校(娘がプールに通った先)の1年女子児童が、交差点で車に引かれ、病院に運ばれたものの,亡くなった」こと。
もう1つは「水曜日の深夜に、うちの小学校の教師が、民家に無断で立ち入り、現行犯逮捕された」こと。
我が家は新聞を取っていないのですが、金曜朝刊の地方版の片隅に小さく、娘の学校名とともに、事件の記事が載ったそうです。(午後にはインターネット版にも)
最終日の水泳教室に娘を送り出し、合唱練習の声が聞こえない以外は、昨日までとたたずまいが変わらない、その小学校を後に、自宅に帰ると、夕方の全体保護者会の連絡網。夏休み中なので、留守電や、留守の家が次々出てくる中、とにかく1軒でも多く知らさないと・・・と、電話をかけまくり、娘を迎えに行った先では、ひたすら情報交換。

昼下がり、小学校へ行くと、うだるような暑さに、言いようのない重さが加わったような空気。
図書室に集まった誰もが、ただただ、困惑の表情でしかありませんでした。
教員の不祥事というニュースをたびたび見てきたけど、それが、子供の小学校でも起きるとは・・・
困惑は、保護者以上に先生たちにもありました。警察から入る情報も乏しく、動機もはっきりしない。
その中で、必死に説明し、子供たちへのカウンセリングなどの対策を報告する、校長先生の姿が痛々しく見えました。夕方の臨時保護者会にも行きました。体育館全体も困惑。ただただそれだけ。
帰宅後、休む間もなく、再び連絡網の発信作業。7月31日に急遽決まった臨時登校日の連絡。
心も身体も、どっぷり重たい。今日は断ってしまったけれど、明日は中学校へ部活合宿の食事当番に行かないといけない。地区の夏祭りも始まる。行けるんだろうか・・・それを考える余力もない。

「彼」は教師2年目。この春は、5年生の担任をしていたけれど、昨年度は3年生。
娘の隣のクラスの担任を、初任者でありながら任され、教員としてはまずまずのスタート。
「彼」につく言葉は、「元気」「前向き」「明るい」「一生懸命」「真面目」「楽しい」「やさしい」・・・
「負」の言葉なんて一つも出てこない。
うちの娘も、大好きな児童書のことで、「彼」と盛り上がっていた時期がある。
夏休みに入って早々に、その児童書の最新刊を見つけ、「先生に見せなきゃ」と話していた。
わたしが最後に見かけた「彼」は、終業式。いつものように満面の笑みを浮かべていた。
事件当日の昼間、「彼」は市の体育館のミニバスケット大会にいたことがわかっている。
いつもと変わらず、女子チームの監督をこなしていたという。
だから・・・だからこそ、誰もが困惑する。「なぜ?どうして?」と。

7月31日。臨時登校日の朝から、嘆願書の署名活動が動き出しました。
事態はさして変わらず、起訴・不起訴も見えてこない。早いのでは・・・という話もありました。
日曜日、夏祭り会場の裏方で、子ども会の母親がいろいろ話をしました。その場で、嘆願書の話をはじめて聞きました。その中の1人と、もう1人のご主人が、発起人に名を連ねています。
月曜日の午後は、わたしも、メールや電話で協力をお願いしてました。
不起訴になったとしても、新聞に学校名が出るような事態を起こしているので、学校への復帰は難しいというのが、大方の見方。教育委員会の処分次第では、教員の職も追われかねないだろう・・・と考えています。
それでも、わたしたち保護者が「彼」にしてやれることは、それしかありません。
「彼」がそれを受け止め、立ち直っていくことを願うことしかできません。

「彼」の担任していたクラスは、2学期から、教務主任の先生が担任になります。
「彼」がたずさわってきた、ミニバスケット・委員会・クラブ・運動会の応援団
・・・9月からは、たぶん別の先生が担当になります。
そして、1年以上「彼」とつきあってきた、娘たち4年生。
・・・多くの子供たちが、9月から、多かれ少なかれ、新しいスタートを切ることでしょう。
ローカルな小学校だけど、先生たちは一生懸命です。
そんな先生たちと、子供を見守っていければ・・・と思います。

すっかり長くなりましたが、これが、今わたしの頭の中にあることのすべてです。
わたしも、早く困惑から抜け出そうと思っています。


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コメント 8

from628

最終的には子供たちへの影響が一番心配かと思います。
うまく乗り切れるように祈っています。
by from628 (2007-08-02 17:46) 

みっちぇる

いつも新聞に載っているような事件が、自分の身近で起きてしまうと、
どうなるんでしょうか。なんか頭がグルグルしそうです。
時間が経てば大人はどうにかなれるけど、子供達は‥‥。
人気のあった先生なら、なお辛いところですね。
by みっちぇる (2007-08-02 22:44) 

☆ももりんご☆

こういう経験はまだないので、
想像の範囲を超えられないですが、
お母さん方のショックも去ることながら、
子供たちの衝撃は大きいですよね。
人気が合った先生なのに・・
子供たちの顔が浮かばなかったのかなぁと思うと
残念ですね。
その「彼」である先生の口から
直接事情を聞ければいいのになぁと
無理なことですが思ってしまいました。
by ☆ももりんご☆ (2007-08-03 01:38) 

mirinnko

事件が自分の身近で起きるのは、さすがに頭が混乱しそうですね。
親も子供もショックが、大きいでしょうね・・・・・。
(なんたって、人気のある先生だから。。。。。)
いろいろ大変ですが、それを乗り越えられるよう頑張って下さい。
by mirinnko (2007-08-03 09:19) 

大変な事件だったんですね。
保護者であるじょわがめさんの日記が学校への不信感で終っていないことが、お子さんにとっても、学校関係者にとっても本当に救いだと思います。
どんな職業でもそうですが(教員なんてとくに)一人の行動によって「これだから教員は・・・」とすべてがそうであるように一般論化されてしまいます。保護者の学校の見方だとかが、結局、子どもの学校に対する思いになるわけで(語弊があったらごめんなさい)、お子さんも少しずつ、前向きに学校生活が送ることができるのではないか、そうなっていくことを願います。

教員は子どもの前に立つ以上、いつでも明るく元気に人あたりよく、「努力」しています。若いならなおさらそうだと思います。ベテランの先生はそれだけではない威厳やスキルを持っていますし、子どもの前の立ち居振る舞いをコントロールできると思います。その先生、ほんとに「頑張って」たと思います。

理由はなんであれ子どもたちや保護者、関係者に迷惑をかけたことは事実であるし、過ちを重く受け止めてほしいです。そしてじょわがめさんの温かい言葉通り、立ち直っていってほしいです。
by (2007-08-03 09:20) 

marin

あたしも新聞とってないので、この事件は、よく知らないのですが、娘さんが通ってる学校の先生が、事件おこすなんて、
びっくりしますね(@_@;)
その事件おこした先生も反省して立ち直ってほしいですね
by marin (2007-08-03 19:54) 

Luna

いつもは他人事のニュースも身近で起こると怖いですよね。
うちの地域でもある事件がありワイドショーのネタに。
もう怖くてワイドショーは見られませんでした。

この事件のことは知らなかったのですが
皆様の心の傷が1日でも早く癒えることを願います。
by Luna (2007-08-05 21:35) 

じょわがめ

yataさん、みっちぇるさん、☆ももりんご☆さん、
mirinnkoさん、epiさん、marinさん、月うさぎさん
 みなさんコメントありがとうございました。
また、イッキさん、
 nice!ありがとうございました。

 まとめてお返事させていただくことをお許しください。
 とても、重く、難しい内容であったにもかかわらず、
 みなさんにしっかりと受け止めてもらえたこと、
 そして、暖かいコメントや、nice!をいただけたことを、
 大変感謝しています。

 奇しくも、この記事をアップした直後に事態は動きました。
 それは、地元局のみならず、NHKや某局のローカルニュースで、
 「娘の小学校の映像」とともに、多くの人の知るところになりました。
 わたしも(たぶん)娘もそれを見てショックを感じました。
 皆さんのコメントは、そんなわたしの失意の時に届き、
 わたしが、とりあえず立ち上がれるための力になりました。
 それが一番嬉しいです。ほんとうにありがとう。

 ようやく「そのこと」をブログにできるまでになりました。
 この「驚愕と困惑と」という記事を書いたものの責任として、
 きちんとつづっていきたいと思っています。
 
 
by じょわがめ (2007-08-06 16:21) 

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