『僕等の時代』

昨年の暮れに出た、オフコースの２枚組ベスト盤『オールタイムベスト』。
お持ちの方もおいでかと思います。知らない方には、かいつまんで・・・
「オフコース」とは、スタートは、現在ソロで活動している、小田和正と鈴木康博のデュオ、デビューは１９７３年。１９７９年に５人組となり、１９８０年代に黄金期をむかえます。その後、鈴木康博が抜け、４人で活動の後、１９８９年に解散したバンドです。
主な曲は、後に小田和正自身によりセルフカバーされ、某保険会社のCM曲となった『言葉にできない』も、元は、オフコース時代に発表されたものです。・・・こんなところ？

思いっきり年がばれそうなんですが、５人組になって、絶頂期にあったこの頃、わたしは高校生。
ブローブラシ片手に、「聖子ちゃんカット」の維持に努めていた皆さんがいた一方で、「オフコースが、次のツアーで何日武道館コンサートをやるか？」という話題で盛り上がっていた・・・そんな時代です。
わたしは後者のほうでした。

ベスト盤発売時から、ずっと気になっていたものの、なかなか購入の機会がなかったわたし。
ようやく手に入れたのは、３月になってのこと。
さすがにここ数年、小田氏バージョンがかなり染み付いていたかと思っていたのですが、ひとたび聴いたら「やっぱり、わたしにはこれなのよ」と思ってしまいましたね。おかげでいまだに聴いてます。

中学に入った息子の教科書を、何気にパラパラめくっていたら、国語の教科書に目が留まりました。
（教育出版『伝え合う言葉　　中学国語　一』）
その詩のタイトルは『僕等の時代』。作者は小田和正。
今回のアルバムに入っている、オフコースの名曲の１つです。驚きましたね。
（ちなみに、中島みゆきの『誕生』も掲載されています。）
息子は、CMでおなじみの「進○ゼミ」をやってまして、先日届いた「定期テスト対策問題集」なる本を見ると、それはもう立派な、文章読解問題になっているじゃあありませんか。
「この部分の表現技法は何？」なんて考えて聴いたことなど、一度としてありゃしませんってば。
・・・本当に「時代」は変わっているんですね。

　　あなたの時代が終わったわけでなく
　　あなたが僕たちと　歩こうとしないだけ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　（『僕等の時代』より）

リアルタイムで聴いていた時は、間違いなく、自分のことを「僕たち」と思っていたんですが、
いつのまにか「あなた」の方になりかかってきているんだなと、しみじみ思います。
・・・あ、誕生日まで１ヶ月だ。

コメント 5

教科書、特に音楽は時代を反映しているようで、ちょっと前のヒット曲が
普通に教科書に出ている感じですね。

私も見て、うわーっ学校でみんなで歌うんだこれ、見たいな感じでした。

でも、振り返ってみると、自分が子供のときに歌っていた歌は、
親に言わせれば、普通の歌謡曲（ヒットしたフォークが多かった）でした。

音楽嗜好の多様化する中、どの世代にも受ける歌が少ない昨今で
教科書に安心して載せられる歌がどんどん増えて欲しいですね。

ちなみに私もオフコース・小田和正大好きです。
素でクリスマスの約束の放送で泣けます。
いつかネタにしようと思ってますが、クリスマス付近はそれが楽しみの一つです。
by kaz_oo (2007-05-24 02:14) 

そうですよね～。今の教科書には（特に音楽）、「へぇ～これが教科書の中に！」というのが多いですよね。

もうすぐお誕生日なんですね♪素敵なお誕生日になりますように☆（＾＾）/
by ☆ももりんご☆ (2007-05-24 09:32) 

時代とともに変わりますね。。。
卒業式の歌も現代風ですからね。。。（*^_^*）
by (2007-05-24 12:51) 

あぁ、オフコース♪
高校生の頃の想い出がよみがえります。
あの頃はカセットが主流でよくダビングしてもらっていました。
今はＭＤが何枚かあります。
しかし、中学の教科書に載っているとは驚きです。

２枚組ベスト盤、聴きたくなっちゃった。
ツ○ヤに行って借りてこようかな(*^^*)
by ようこ♪ (2007-05-24 15:53) 

音楽とか、英語とかは、割とニュースネタになったりすることが多いんですが、国語の教科書でしたからね。ゆえに驚いたんですよね

今この教科書使っている、うちの息子たちが目にする「自分の子供の教科書」って、もっと凄いことになるのかもしれませんね。

犀川さん、
今年の春、息子の卒業式に出て、「ＮＴＴ」のＣＭソング（スマップが卒業式で歌っていた曲）が実在する曲、しかも最近の超定番と言うことを知らされましたからねー。
それまで、「よくできたオリジナル」と信じて疑わなかったわたし・・・
by じょわがめ (2007-05-29 18:14)